
「宅建試験って独学では難しいのでしょうか?」
こんな疑問にお答えします。
宅建試験は毎年20万人以上が受験する、超人気の国家資格です。
私は「宅建は簡単!」という噂を鵜呑みにして、初っ端から失敗しました。
4回目にようやく受かりましたが、最終的には独学で受かることができました。
この記事は
- 独学で宅建を受けようと思っている人
- 宅建の勉強法を探している人
- 宅建試験に受からなかった人
上記に当てはまる人は読んでみて下さいね。
学習のヒントになることがあると思います。
宅建は独学で受かるのは無理?


宅建試験は独学でも受かる人はたくさんいます。
私が通っていた当時、日建学院主催の模擬試験を受けに来た人数が、多くて驚きました。
過疎化の進んだ地方都市なので、宅建のスクールは2件だけ。ほとんどは通信教育か独学なんですよね。
スクールに行ったからと言って受からないし(私がいい例です)、独学だって受かる人はたくさんいます。
宅建は独学でも勉強法さえ間違えなければ合格できます。



でも、すぐに受かるほど簡単ではないよ。


宅建試験が独学では無理だといわれる理由


宅建試験が独学では無理だといわれる理由は
- 分野が広すぎるため
- 続けることができない
の2点であると云われています。
確かに文字の多い参考書で独学を始めると大いに挫折しがちです。
宅建の教科書は難しい言い回しの多い法律用語のでてくる「権利関係」から始まります。
ようやく単元が終わったら今度は建築基準法関連とこれでもかとやってくるわけです。
難題が山積みですね🤣
分野が広すぎるため


宅建試験の出題分野は大きく分けて5つ。
- 権利関係(民法、借地借家法、区分所有法及び不動産登記法)
- 法令上の制限(土地計画法、建築基準法、国土利用計画法、農地法)
- 税その他(税法、不当景品類及び不当表示防止法、住宅金融支援機構法、地価公示法)
- 宅建業法(宅地建物取引業法)
- 免除科目(統計等)
字面見ただけで嫌になっちゃいますよね。
覚える範囲が広いことと法律用語がわかりづらくて離脱する人が多いのです。
実際に参考書をさらっと読むだけでは全くわかりません。
覚えるというよりまずは理解することが重要です。
一人で続けるのが難しいから


宅建試験に限ったことではないですが、継続することって何よりも難しいですよね。
ダイエットだって、続けられれば痩せるのに結局3日坊主だから痩せないんだから。
私はだらだらと4年もかかってしまいましたが、あなたは今年取れるように本気で頑張ってほしいです。
切磋琢磨して励ましあえる仲間や、ライバルがいる環境づくりができると試験勉強もはかどります。
宅建試験はどのぐらい難しいの?


宅建は、国家試験の中では難関試験といわれる司法試験などに比べると、難しい部類には入りません。
偏差値は55前後と言われており、受験生の約15~17%ぐらいが受かります。
点数でいうと、50点満点中の35点前後がボーダーゾーン(毎年変わります)ですが、最近は受験生のレベルが上がって試験が難しくなっていると言われていますね。


宅建試験の概要表を見ると合格者の率や基準点などが分かりやすいです。
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5点免除が受けられると難易度もグッと下がります。
相対評価方式試験とは?


宅建試験は相対評価方式を採用しているので
「受験者の中のおおよそ成績上位者15%程度が合格」になるのです。
試験の点数上位から15%で合格者が切られるため、残り85%は受からない試験です。
去年の合格者より点数がよくても、試験問題が凄く難しくなっても15%以下はバッサリ切り捨てられてしまいます。
ただ宅建は受験条件がなく誰でも受験可能なうえ、それほど難しい試験じゃないと思われていて受験する人も沢山います。
マークシートの4者択一方式なので「まぐれ当たり」も期待でき「受かればラッキー」と記念受験する人もいました。
だから実際は15%と言ってもしっかり勉強できていればそこまで気にするほどではないのです。
受からなかった85%の人が難しいと言ってるだけのことです。
5点免除制度を受けるには?


5点免除制度とは、宅地建物取引業の従業員であれば試験を5点分免除される制度です。
試験問題は50問ですが、この「5点免除適用者」は45問受ければ、免除の5問は解答なしで加点される仕組みです。
もちろん、問題がわからなくても無条件にです。



あれば心強いですね。
この「5問免除適用者」の条件は宅地建物取引業者で働いていて従業者登録している事が前提です。
従業者登録は所属する宅建協会へ申請すればよいのですが、入会金と年会費がかかります。
お金をケチって従業員登録をしていない不動産屋もあります。(登録料2万円、年会費5千円)



取り締まりが緩いから、登録しない悪徳不動産屋もあるよ。
従業者登録が済んでいれば4~6月ごろにある2日間講習を受けると5点免除の証書が発行される仕組みです。
私が受けたときは3枚の講習修了書が送られてきました。
この5点免除講習は一度受けると3年間有効。



私も一番遅い時期にあったLECの講習を受けて、何とか滑り込みセーフで申し込みました。
宅建士の資格取得で出来ること


宅地建物取引士は、不動産取引におけるスペシャリスト。
宅地建物取引業を営む不動産屋には、5人に一人の割合で専任の宅建士を置くよう法律で決まっています。
宅建士にしかできない3つの仕事内容(独占業務)があることも、宅建関連の就職に有利ですね。
3つの独占業務とは
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書の記名・押印
- 37条書面(契約書)への記名・押印
宅建士の資格は不動産会社だけでなく金融関係、不動産管理会社、建築会社などでも活かせます。
就職の際に有利で資格手当がつくことも多いので嬉しい限りです。
そして究極の選択として不動産会社の開業ができます😤
受験資格に学歴や就業経験も必要ない宅地建物取引士の資格は、取得できればラッキーで資格を活かせる職場が多いことも利点の一つです。
宅建の試験勉強はいつからする?


早ければ早いほどいいですが、半年ほどみっちりできれば初心者でも合格できます。
勉強の期間ではなく時間のほうが重要ですね。
難しくないといっても国家試験で出題も広範囲に及ぶので、簡単には受からないと心してかかってください。
宅建試験のスケジュール


郵送申込み及び試験案内(郵送申込み用)の配布 | 令和4年7月1日(金)から7月29日(金)まで |
インターネット申込み | 令和4年7月1日(金)9時30分から7月19日(火)21時59分まで |
受験申込の受付完了と試験日指定の通知 | 令和4年8月25日までに発送 試験会場通知(10月試験)OR 12月試験の通知 |
受験票発送日 | 令和4年9月27日(火)/ 令和4年11月18日(金) |
試験日時(10月受験) | 令和4年10月16日(日)13時から15時まで(2時間) |
合格発表(10月受験) | 令和4年11月22日(火) |
試験日時(12月受験) | 令和4年12月18日(日)13時から15時まで(2時間) |
合格発表(12月受験) | 令和5年1月30日(月) |
試験日は10月の第三日曜日、試験会場は毎年変わります。
試験会場を前もって知ることはできないので8月25日ごろに送られてくる受験票で確認することになります。
試験は全部で50問4者択一のマークシート方式で試験時間は2時間、5問免除で受ける人は1時間50分。
ちなみに一般受験者と5点免除適用者は受験教室が別です。



インターネットの申し込み締め切りが早いので要注意ですよ。
合格者の勉強時間は?


平均すると200~300時間で合格と言われていますが、宅建を全く初めて勉強する場合は500時間は必要だといわれています。
毎日の勉強時間が2時間だと8~9か月、3時間だと5~6か月かかります。
初心者の場合は毎日3時間で6か月が合格目安です。
宅建は独学では無理なのか・まとめ


受かるのはしっかりと勉強した人だけです。
もちろん独学で受かることもできる試験です。
気を付けなくてはならないことは、宅建試験は主に法律関連の項目が多く「法律は改定されることがある」ということです。
古いテキストやユーチューブ動画などでは、間違った知識を覚えてしまうことのないよう、気を付ける必要が有ります。
テキストは出来るだけ新しものを使ってくださいね。
それでは試験に向けて頑張りましょう!!